こんにちは、元ゲーマーの私です。
この記事を読んでくれているあなた、もしかして「ゲームやめたいけど、どうすればいいかわからない」とか、「やめたら何が変わるの?」って思っているでしょうか?
正直に言うと、私も以前はゲームがやめられなくて困っていた一人です。でも、あるきっかけで思い切ってゲームをやめたことで、人生がガラッと変わりました。
この記事では、ゲームをやめた理由とやめた後の変化そして具体的なやめ方のコツを共有します。同じ悩みを抱える人の参考になれば嬉しいです。
ゲーム漬けだった日々
まず、私がどれくらいゲームにのめり込んでいたかを話しましょう。
学生時代から社会人になっても、ゲームは私の中心にありました。たとえば、「1日に最低5時間はオンラインゲームをしていた」んです。お気に入りのゲームはMMORPGで、ギルドのメンバーと夜遅くまでレイドに挑戦していました。毎週木曜のアップデートに備えて、火曜の夜には装備を整え、攻略サイトを熟読して準備。新キャラが実装されれば真っ先に課金して育成しました。
土日はさらに酷くて、昼過ぎまで寝たあと、ほぼ一日中ゲームに没頭。トイレと食事の時間以外は椅子から動かない、そんな生活が続いていました。
ゲームをしている間は楽しかったんですよね。現実のストレスを忘れられるし、オンラインの仲間たちと協力して目標を達成する感覚はクセになる。でも、ふとした瞬間に、「これでいいのかな?」と思うことが増えてきたんです。
ゲームをやめるきっかけ
そんな私がゲームをやめる決意をしたのは、ある日の出来事がきっかけでした。
当時、会社で大きなプロジェクトを任されていたんですが、スケジュール管理が上手くいかず、ミスを連発しました。その原因は明らかに睡眠不足でした。というのも、前日にギルドメンバーと深夜2時までボス討伐に挑戦していたんです。
案の定、翌日は眠気で頭が回らず、重要な会議で要点をまとめきれずに失敗。上司から「君のせいでプロジェクト全体が危うい」と厳しい叱責を受けました。同僚たちの失望の目線も痛かったです。
その夜、帰宅してゲームを起動したものの、何かが違うと感じました。ゲームの画面の向こう側では新しいイベントが始まっていたけど、それを楽しむ気持ちが湧いてこないんです。「このままだと、私は現実の人生で何も残せないまま終わるのではないか」と思いました。
そして、少しずつオンラインゲームにかける時間を制限し、今ではゲームなしの人生を満喫しています。
もちろん最初は苦しかったです。今思えばいわゆる禁断症状が出ていたのだと思います。ただ、ゲームをやめた今思えるのは、あの時の私は自分の人生を生きていなかった。まさに、ゲームに突き動かされた操り人形と化していたのだと思います。
ゲームをやめた後の変化
ゲームをやめたら、人生がどう変わったのか。それを具体例を交えながらお話しします。
1. 圧倒的に時間が増えた
まず実感したのは、時間の余裕ができたことです。これまで1日5時間以上ゲームに費やしていた時間が丸ごと空いたことで、何をしようかと考える時間が増えました。
私はまず読書を始めました。きっかけは、書店でたまたま手に取った『嫌われる勇気』という本です。最初は「自分には合わないかな…」と思ったんですが、読み進めるうちにアドラー心理学の考え方に惹かれました。本を読むたびに新しい発見があり、視野が広がっていき結局5回ほど通読しています。

最近はAmazonオーディブルにハマっており、通勤中や家事の合間に新しい情報を取り入れることで自分の世界を広げています。
次に挑戦したのは資格取得です。ずっと興味のあった簿記3級に挑戦することにしました。平日の夜や週末にコツコツと勉強を進め、試験には見事一発合格。仕事でも「最近なんか変わってきたね。期待しているよ」と評価され、自信につながりました。
2. 健康が回復した
ゲーム漬けだった頃は、夜更かしが当たり前で、慢性的な睡眠不足に悩んでいました。ゲームをやめてからは、夜11時には布団に入る習慣がつき、朝6時にすっきり目覚められるようになりました。
さらに、運動にも挑戦しました。最初は自宅でできる筋トレから始め、徐々にジムに通うように。半年後には体脂肪率が5%減り、腹筋が割れるほど体型が変化しました。周りから「痩せたね」と言われるたびにモチベーションが上がり、自分に自信が持てるようになりました。
3. 新しい趣味を持てるようになった
ゲームをやめてから、空いた時間を使って料理に挑戦しました。
学生時代からずっと一人暮らしをしていたので、最低限の自炊はできていましたがゲームにどっぷりとハマってからは本格的に料理をする気も起きず、コンビニ飯で済ませる毎日でした。
これでは健康にも良くないと思い、料理漫画のおいしそうなメニューを再現するところから始めると徐々に料理自体が面白くなってきました。
今でも新しいメニューに挑戦し続け、家族にも「おいしい」と喜んでもらえます。大げさに感じるかもしれませんが、ゲームをやめたことで本当に人生が変わったと思います。
ゲームをやめるコツ
ゲームをやめるためには、単に「やめるぞ!」と意気込むだけでは不十分です。
その時はやる気になりゲームをしなくなったとしても効果は一時的。気が付くと禁断症状に襲われてまたゲーム三昧の生活に戻ってしまう…そんなことを何度も繰り返しました。
私も試行錯誤しましたが現実的で具体的な方法をいくつか実践することが大切です。ここでは、私が試して効果があったコツをいくつかご紹介します。
1. 代替行動を作る
ゲームをやめた後に何をするかが決まっていないと、手持ち無沙汰になり、結局ゲームに戻ってしまいます。そこで大事なのが代わりに熱中できる行動を用意することです。
私の場合は、まず「読書」を始めました。特に自己啓発やスキルアップに役立つ本を選ぶことで、「ただ楽しいだけでなく、自分の成長にもつながる」という感覚が得られました。他にも、以下のような行動がオススメです。
- 運動:ジム通いやランニングなど、健康に直結する活動は一石二鳥。
- クリエイティブな趣味:絵を描いたり、写真を撮ったり、何かを作り出す活動。
- 学び直し:資格取得の勉強や、オンライン講座で新しいスキルを学ぶ。
代替行動が「楽しい」「有意義」と感じられるものであれば、自然とゲームのことを考える時間が減ります。
基本人間は暇な時間があると簡単に快楽を得られるものに走ってしまうので、その暇な時間を別の活動に振り向けるのが効果的なのです。
2. ゲームにアクセスできない状態を作る
人は環境に左右されやすい生き物です。ゲームがいつでもできる状態にあると、どうしても誘惑に負けてしまいます。そこで、物理的にゲームにアクセスできない環境を作ることが有効です。
私が実際にやったのは以下のような方法です。
- ゲーム機やソフトを売る:思い切ってゲーム機やソフトを手放しました。これだけで「もう簡単には戻れない」という覚悟が生まれます。
- ゲームアプリを削除する:スマホのゲームアプリは中毒性が高いので、全てアンインストールしました。ログインIDやパスワードを忘れるぐらいが理想です。
- 時間制限を設ける:どうしても完全にやめられない場合は、スマホのペアレンタルコントロールを活用して1日のプレイ時間を制限しました。
アクセスそのものを制限することで、無意識にゲームを始めてしまう行動を防げます。
やはり簡単にゲームができる環境だと、気づいたらゲームをしているという状態に陥ってしまうので、物理的にゲームを始めるのが難しい環境を作ってください。
3. 他の予定を入れる
ゲームをやめようと決意しても、時間が空いていると結局その時間を埋めるためにゲームをしてしまいがちです。そこで効果的なのが、他の予定を意図的に入れることです。
私はゲームをやめた後、休日や平日の夜に以下のような予定を積極的に入れました。
- 友人と会う:定期的に友人と食事やカフェで会うようにしました。現実の人間関係を大事にすることで、孤独感が減り、ゲームの必要性を感じなくなりました。
- イベントやワークショップに参加する:写真やDIYのワークショップなど、自分の興味のあるテーマのイベントに参加しました。新しい人と出会えるのも魅力です。
- 趣味サークルに入る:スポーツサークルやボードゲーム会など、オフラインで楽しめる活動に参加しました。
予定を入れることで「ゲームをする暇がない状態」を作り出すことができ、自然とゲームから離れられるようになります。
また、友人や知人と会って会話をすることで「いつまでもゲームをやっている自分」を相対的に見ることが可能となりました。「友人は頑張っているのに自分はこんなことばかりやっていて何にも成長していない…」というネガティブな感情もゲームをやめて人生を変えようという強い動機になります。
4. 明確な目標を作る
ただ「ゲームをやめよう」と思うだけでは、その場の勢いで終わってしまうことが多いです。大事なのは、ゲームをやめる理由を明確にして、それに基づいた目標を設定することです。目標があると、「なぜゲームをやめるのか」を忘れずに済みます。
私の場合、以下のような具体的な目標を設定しました。
- 1年以内に簿記3級を取得する
これはずっと興味があった資格ですが、ゲームに時間を取られて手が出せなかったものです。ゲームをやめた後、その空いた時間を勉強に充てることで達成しました。 - 半年で5kg痩せる
健康を取り戻したいという理由から、運動習慣を作ることを目標にしました。具体的には、週3回ジムに通い、毎日夜10分の筋トレを続けるという小さな行動を設定しました。 - 趣味を3つ新しく見つける
ゲームに依存していた時間を埋めるために、新しい趣味を作ることを目指しました。結果的に読書や料理、ウイスキー収集が私の生活を彩るものになりました。
目標を設定するときは、「達成可能で、具体的かつ測定可能なもの」を意識することがポイントです。たとえば「ゲームをやめて自由な時間を増やす」では曖昧すぎるので、「ゲームをやめて、1週間で3時間読書をする」など、数値化できる形にすると取り組みやすくなります。
5. 小さな一歩から始める
ゲームをやめると決めても、いきなり「明日から完全にやめる!」と決意するのはハードルが高すぎます。それどころか、プレッシャーで逆にストレスが溜まり、ゲームへの依存がさらに強くなってしまうこともあります。そこで、無理のない小さな一歩から始めることをおすすめします。
以下は私が実践した「小さな一歩」の例です。
- 1日1時間プレイ時間を減らす
まず、毎日5時間していたゲームのプレイ時間を4時間に減らしました。慣れてきたら3時間、2時間と少しずつ減らしていき、最終的には完全にやめることができました。 - 通知をオフにする
スマホゲームは通知が鳴るたびにプレイしてしまうので、通知を全てオフにしました。これだけでも「とりあえず起動する」という癖が減りました。 - 別のことに10分だけ集中する
ゲームをしたくなったら、まず10分だけ別のことをするというルールを作りました。本を読む、散歩する、片付けをするなど、小さな行動でも良いので代わりの行動を選ぶことで、「今すぐやらなくてもいいか」と思えるようになりました。
小さな成功体験を積み重ねることで、自信がつき、無理なくゲームから離れられるようになります。一度の成功や失敗に一喜一憂せずに、「今日はできなくても明日またやってみよう」という柔軟な気持ちで取り組むことが大切です。
ゲームに依存するのではなく人生をゲーム化しよう
明確な目標を作ることで「何のためにやめるのか」を自分に刻み込み、小さな一歩を積み重ねることで「やめられるんだ」という実感が得られます。この2つを組み合わせることで、無理なくゲーム依存から脱却する道筋を描けるはずです。
実際にゲームから「解放」された後は、しばらくは物足りなかったのですが読書や料理などの趣味が充実し、このようにブログで発信もできるようになり、自分が本当にやりたいことも見つかって人生が劇的に変わったと思います。
いわば、私は人生というゲームを思う存分に楽しめるようになったということです。
「人生は何事もなさぬにはあまりにも長いが、何事かをなすにはあまりにも短い」
ー中島敦『山月記』より
ここまで読んでくれた皆さんは、自分を変えたくても中々変えられずに悩んでいるのだと思います。
そんな方でも小さなことから1つずつやり始めれば、着実に自分を変えることができます。
ゲームに依存せず、人生というゲームを思う存分楽しみましょう。世界はこれからもどんどん面白いことであふれていきます。
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